どうほうの家 ご紹介

理念

同胞の家はキリスト教の精神を基盤に、神の前には利用者も職員も、互いに最も小さい者の一人であり、対等の存在であり、ともに問題解決へ努力する者であることを覚えて運営にあたり、人間の価値はその能力によらないで、存在そのもののなかにあるという人間観を福祉の哲学に、人と人とが人格的に関わり合いつつ、福祉サービスを提供できる場所としたい。

どうほうの家事業所理念(歩むべき道)

 どうほうの家は、キリスト教精神を基盤として各事業所においても、その精神を経営・運営に活々と流れる血液のようにしたいと願っています。
ここに改めて基本的な事業所として歩むべき道を三つの理念として明確にしておこうと考えました。

一、 『良きサマリア人たれ』 (ルカ10章25~37節)
一、 『現場に落とし込め』
一、 『サービスの創造・創設を怠るな』

 最初の『よきサマリア人たれ』とは、聖書の中のイエスの有名な喩え話の一つで、ある時イエスを試そうとして時の祭司が、いろいろとイエスに質問をします。その中に、祭司は自分を正当化するために『隣人(となりびと)とは誰か』と云う問い掛けをします。
これは自分ほどそれに相応しい人物としての自負心からイエスにそれを認めさせようとして、質問したのですが、イエスはその質問に対して喩えで答えます。『ある人が旅の途中追いはぎに襲われ、半殺しにされ倒れているところに祭司が通りかかったがその人を見過ごして行ってしまい、次に祭司に次ぐ位の人も通りかかったが反対の道を行ってしまい、最後に当時神を信じない人として忌み嫌われていたサマリア人が通りかかり、その人を哀れに思い傷の手当てをして、宿に泊めその人に掛かる費用を全て支払う約束をして帰った』と語って、イエスは質問を放った祭司に向かってこの三人の中で誰が追いはぎに襲われた人の隣人(となりびと)になったと思うかと逆に祭司に問われました。
祭司は恥かしげに『その人を助けた人です』と答えました。この期に及んでも人を助けるプロの祭司としての面子から信仰のないサマリア人とは言えなかったのは、人としての愚かさと弱さではあります。

 イエスは、『行ってあなたも同じようにしなさい』と言われました。私などはキリスト教の信者と言いながらこのイエスの言葉を聴くと身の縮まる思いがします。
私達の事業所のほとんどの職員はキリスト教の信仰を持っていませんが、イエスはその信仰を持たないサマリア人を最も神に愛される者として示されました。『良きサマリア人たれ』との理念は信仰のあるなしや又、人を助けるプロや素人に関らず傷つき困っている人の良き隣人(となりびと)となる事こそ、最も大切で神に喜ばれることだと証しているのだと考えます。

 プロの支援者になる前に傷ついた人の隣人(となりびと)になることこそが、私達どうほうの家の理念(歩むべき道)の最初の一歩であり、歩み続けなければならない継続の一歩でもあります。

 後の二つの理念は、読んで字のごとく情報だけで相手を判断せず、まず現場に落としこむ事で自分の目で判断し、決断できる支援員に育ってほしいと望むからです。
最後に、サービスの創造・創設は、私たち社会福祉法人にとって常に顕在化されたニーズ又は潜在化しているニーズを拾い上げ時に応じて、そのニーズに真正面に向き合って実現していかなければならない『使命』がここにあるからだと考えます。

 今後どのように、制度が変わっても変らない理念(歩むべき道)の下、私達の歩みを進めて行きたいと願っています。

ごあいさつ

 平成24年7月に、どうほうの家の兄弟施設であるイサク事業どうほうの家が開所しました。イサク事業所どうほうの家の開所を機に、本体であるどうほうの家も心機一転して利用者に「どうほうの家に通っていてよかった!」といつも言っていただけるよう福祉サービスを行っていきます。

 どうほうの家は、大きく2つのグループに分かれています。1つは、中度・重度の障がいを持つ利用者のグループです。もう1つは、精神障がいを持つ利用者のグループです。時折、作業などでこの大きな2つのグループが協力しているところをみると、「3障がいのサービスの一体化」を体現しているなと改めて感じます。障がい種別は違うが、互いに交流している姿は、みさなんとても“いい顔”をされています。利用者の“いい顔”を見れるのも支援者のひとつの醍醐味だなと思う時です。珍しいことではないかと思いますが、3障がいを受け入れるキャパシティと実力がある施設に育ってきたと自負するところでもあります。

 また、どうほうの家では相談支援事業に力を入れています。通所されている方や在宅の方の生活全体をサポートさせていただくべく人員を大幅に増員し、京都府でナンバーワンかつオンリーワンの相談支援事業を目指し職員は日々研鑽しています。加えて、心理カウンセリングルームを併設しており、そこで臨床心理士によるカウンセリングを行っている珍しい施設でもあります。

 通所されている方への支援から夜間のショートステイ、生活全体を支える相談支援事業、心のケアを行う心理カウンセリングなど、どうほうの家は今後もどの事業もおろそかにすることなく障がいを持つ方への包括的な福祉サポートを更なるエネルギーを注いで行っていきます。

社会福祉法人 同胞会 同胞の家
センター長 石崎 知宏

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